8年間の慢性咳嗽を呈した気管原発腺様嚢胞癌の1例

背景.気管原発腫瘍は稀な疾患である.症例.症例は51歳,男性.2002年8月頃から咳嗽を自覚していた.2008年10月,健康診断時に胸部CTを施行し,声帯下に境界明瞭な腫瘤を認めた.気管支鏡にて気管壁から発生するポリープ様の腫瘤を認めた.生検の結果,腺様嚢胞癌と診断された.8軟骨輪に及ぶ気管環状切除術が施行され,50Gyの術後照射が施行された.手術後10ヵ月現在,局所再発,遠隔転移はみられていない.結論.慢性咳嗽の患者をみた場合に,気管原発腫瘍を鑑別診断にあげる必要がある....

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Veröffentlicht in:気管支学 2010/09/25, Vol.32(5), pp.431-434
Hauptverfasser: 芳賀, 高浩, 黒田, 文伸, 北村, 淳史, 重城, 喬行, 塚原, 真範, 天野, 寛之, 小林, 健, 坂尾, 誠一郎, 多田, 裕司, 黒須, 克志, 田邊, 信宏, 瀧口, 裕一, 巽, 浩一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:背景.気管原発腫瘍は稀な疾患である.症例.症例は51歳,男性.2002年8月頃から咳嗽を自覚していた.2008年10月,健康診断時に胸部CTを施行し,声帯下に境界明瞭な腫瘤を認めた.気管支鏡にて気管壁から発生するポリープ様の腫瘤を認めた.生検の結果,腺様嚢胞癌と診断された.8軟骨輪に及ぶ気管環状切除術が施行され,50Gyの術後照射が施行された.手術後10ヵ月現在,局所再発,遠隔転移はみられていない.結論.慢性咳嗽の患者をみた場合に,気管原発腫瘍を鑑別診断にあげる必要がある.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.32.5_431