28.気管支に発生したと思われた神経鞘腫の1例(第131回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
症例は55歳男性. 検診にて胸部異常陰影を指摘され近医受診, 胸部CTでは左S 6に境界明瞭な17×13mm大の腫瘤影を認め精査加療目的にて当院紹介となった. 気管支鏡では左B 6cを閉塞する表面平滑でポリープ状の腫瘤を認め, 生検にて神経鞘腫の診断を得た. 胸腔鏡下に左S 6の区域切除を行い, 永久標本でも同様の病理診断が得られた. 気管腫瘍は頻度が少なく多くは悪性腫瘍で, その中でも良性腫瘍は乳頭腫が6.1%, 平滑筋腫が4.4%, 神経鞘腫は2.6%である. Schwann細胞から発生する良性腫瘍で末梢神経の存在するあらゆる部位に発生しうるが胸部では胸壁や後縦隔が好発部位である. 今回我...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2010/01/25, Vol.32(1), pp.97 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は55歳男性. 検診にて胸部異常陰影を指摘され近医受診, 胸部CTでは左S 6に境界明瞭な17×13mm大の腫瘤影を認め精査加療目的にて当院紹介となった. 気管支鏡では左B 6cを閉塞する表面平滑でポリープ状の腫瘤を認め, 生検にて神経鞘腫の診断を得た. 胸腔鏡下に左S 6の区域切除を行い, 永久標本でも同様の病理診断が得られた. 気管腫瘍は頻度が少なく多くは悪性腫瘍で, その中でも良性腫瘍は乳頭腫が6.1%, 平滑筋腫が4.4%, 神経鞘腫は2.6%である. Schwann細胞から発生する良性腫瘍で末梢神経の存在するあらゆる部位に発生しうるが胸部では胸壁や後縦隔が好発部位である. 今回我々は内視鏡上可視できた区域支に発生したと思われる神経鞘腫の1例を経験したので文献的考察を加えて報告したい. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.32.1_97_1 |