13.左肺全摘術後17年目に再発を来した腺様嚢胞癌の1例(第86回 日本呼吸器内視鏡学会近畿支部会)

症例は72歳, 女性. 1992年7月(55歳時)に左肺腺様嚢胞癌にて左肺全摘出術を施行された. 術後化学療法CBDCA+MMC+ADM 3クール施行し2003年まで外来にてfollow upされていた. その後年1回の検診で経過観察されていたが, 2009年4月ごろより嗄声が出現したため近医耳鼻咽喉科を受診し, 経過観察されていたが改善を認めなかったため胸部CTを施行され, 腫瘍の再発を指摘された. 腫瘍は左房に浸潤しており組織学的診断が困難とのことで10月当科紹介初診となった. FDG-PETでは縦隔上部から大動脈弓下, 左胸腔にかけてFDGの異常集積を認めた. 気管支内視鏡検査では右主気...

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Veröffentlicht in:気管支学 2010/01/25, Vol.32(1), pp.91
Hauptverfasser: 安光, 亮洋, 福岡, 和也, 前田, 理沙, 野木, 佳孝, 三上, 浩司, 寺田, 貴普, 平山, 倫子, 岡田, あすか, 村上, 亜紀, 山田, 秀哉, 飯田, 慎一郎, 田村, 邦宣, 栗林, 康造, 田端, 千春, 中野, 孝司, 坪田, 紀明, 塚本, 吉胤, 廣田, 誠一, 宮本, 良文
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は72歳, 女性. 1992年7月(55歳時)に左肺腺様嚢胞癌にて左肺全摘出術を施行された. 術後化学療法CBDCA+MMC+ADM 3クール施行し2003年まで外来にてfollow upされていた. その後年1回の検診で経過観察されていたが, 2009年4月ごろより嗄声が出現したため近医耳鼻咽喉科を受診し, 経過観察されていたが改善を認めなかったため胸部CTを施行され, 腫瘍の再発を指摘された. 腫瘍は左房に浸潤しており組織学的診断が困難とのことで10月当科紹介初診となった. FDG-PETでは縦隔上部から大動脈弓下, 左胸腔にかけてFDGの異常集積を認めた. 気管支内視鏡検査では右主気管支は血管増生を伴う腫瘍にて著明に狭窄していた. 同部位からの生検にて腺様嚢胞癌と診断した. 腺様嚢胞癌は気管支腺由来の比較的まれな疾患で発育も緩除である. 今回, 術後17年目に再発を来した症例を経験したので文献的考察も加えて報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.32.1_91_1