3.気管支原発glandular papillomaの1例(第38回 日本呼吸器内視鏡学会中部支部会)

症例は64歳男性. 近医で肺炎と診断され治療を受けた. 症状は改善したが画像上左舌区の無気肺が残存したため気管支鏡検査を施行した. 左舌区域気管支の入口部にポリープ様の病変を認め, 生検で細気管支肺胞上皮癌と診断された. 左上葉管状切除術を施行し, 切除標本ではglandular papillomaと診断され, 悪性所見は指摘できなかった. glandular papillomaは文献的に稀で, 悪性化の報告も散見される. 病理組織学的には良悪性の鑑別にも苦慮するとされており, 微細な生検検体による確定診断には限界があると思われた....

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Veröffentlicht in:気管支学 2010/01/25, Vol.32(1), pp.85
Hauptverfasser: 遠藤, 克彦, 水野, 幸太郎, 深井, 一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は64歳男性. 近医で肺炎と診断され治療を受けた. 症状は改善したが画像上左舌区の無気肺が残存したため気管支鏡検査を施行した. 左舌区域気管支の入口部にポリープ様の病変を認め, 生検で細気管支肺胞上皮癌と診断された. 左上葉管状切除術を施行し, 切除標本ではglandular papillomaと診断され, 悪性所見は指摘できなかった. glandular papillomaは文献的に稀で, 悪性化の報告も散見される. 病理組織学的には良悪性の鑑別にも苦慮するとされており, 微細な生検検体による確定診断には限界があると思われた.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.32.1_85_3