26.気管病変を合併した肺クリプトコッカス症の1例(第130回日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
症例は72歳の女性. 2000年に悪性リンパ腫と診断され化学療法を繰り返していた. 2008年7月の胸部CTにて左S6に空洞を伴う結節影が出現し, 2009年4月増大傾向であったため当科紹介となった. 血清のクリプトコッカス抗原が陽性であり肺クリプトコッカス症が疑われたが, 悪性疾患の可能性も否定できず気管支鏡検査を施行した. 内腔観察において声帯直下の気管に白色の隆起性病変を認めた. 左S6の腫瘤影および気管の隆起性病変より生検を施行したところ, いずれもクリプトコッカスの集簇像を認めたため, 気管病変を合併した肺クリプトコッカス症と診断した. クリプトコッカス症の気管病変は稀であり, 若干...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2009/11/25, Vol.31(6), pp.420 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は72歳の女性. 2000年に悪性リンパ腫と診断され化学療法を繰り返していた. 2008年7月の胸部CTにて左S6に空洞を伴う結節影が出現し, 2009年4月増大傾向であったため当科紹介となった. 血清のクリプトコッカス抗原が陽性であり肺クリプトコッカス症が疑われたが, 悪性疾患の可能性も否定できず気管支鏡検査を施行した. 内腔観察において声帯直下の気管に白色の隆起性病変を認めた. 左S6の腫瘤影および気管の隆起性病変より生検を施行したところ, いずれもクリプトコッカスの集簇像を認めたため, 気管病変を合併した肺クリプトコッカス症と診断した. クリプトコッカス症の気管病変は稀であり, 若干の文献的考察を含め報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.31.6_420_5 |