18.食道癌縦隔リンパ節転移による気管支狭窄に対しステント留置術を施行した1例(第129回日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
症例は76歳男性. 嚥下時違和感にて受診. 食道癌と診断し, 2008年6月, 胸部食道亜全摘術を施行後外来にて経過観察となっていた. 2009年5月, 呼吸困難が出現. 胸部CTにて縦隔リンパ節転移および左主気管支に転移リンパ節の浸潤による4cmの狭窄を認めた. 第2分岐部より末梢の気管支は開存していた, 気管支鏡所見は左気管支に膜様部から気管支内腔に突出する腫瘍を認め, 狭窄により末梢側へスコープは通過しなかった. 左側の完全無気肺を予防するために気管支ステントを留置する方針とした. 全身麻酔下に施行. 軟性気管支鏡下にYAGレーザーおよび生検鉗子を用いて腫瘍量を減らした後バルーンダイレー...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2009/09/25, Vol.31(5), pp.340 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は76歳男性. 嚥下時違和感にて受診. 食道癌と診断し, 2008年6月, 胸部食道亜全摘術を施行後外来にて経過観察となっていた. 2009年5月, 呼吸困難が出現. 胸部CTにて縦隔リンパ節転移および左主気管支に転移リンパ節の浸潤による4cmの狭窄を認めた. 第2分岐部より末梢の気管支は開存していた, 気管支鏡所見は左気管支に膜様部から気管支内腔に突出する腫瘍を認め, 狭窄により末梢側へスコープは通過しなかった. 左側の完全無気肺を予防するために気管支ステントを留置する方針とした. 全身麻酔下に施行. 軟性気管支鏡下にYAGレーザーおよび生検鉗子を用いて腫瘍量を減らした後バルーンダイレーションを施行. 気管支内腔のスペースを確保した上で膜付き自己拡張型メタリックステントを留置した. 4cmにわたる気管支の高度狭窄例に対し, 複数のデバイスを使用し安全にステント留置を行えた症例を経験したので文献的考察を加えて報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.31.5_340_3 |