5.当院で最近経験した肺放線菌症の2症例(第129回日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

【症例1】62歳男性. 血痰を主訴に近医を受診. 右上葉に空洞性陰影を認め. 気管支鏡検査を計2回施行されたが, 確定診断に至らずに経過観察. 初診時より9カ月後に精査目的に当センターに紹介. 初診時より12カ月後に施行された3回目の気管支鏡検査の経気管支生検で肺放線菌症と診断. 【症例2】75歳男性. 血痰を主訴に近医を受診. 右上葉に腫瘤影を認めたが, 脳梗塞合併のため経過観察. 陰影の増大が認められ, 初診時より10カ月後に近医で気管支鏡検査が行われたが確定診断には至らなかった. FDG-PETで軽度の集積増加(SUVmax 2.6)とアスペルギルス抗原陽性から, 鑑別診断として肺癌ある...

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Veröffentlicht in:気管支学 2009/09/25, Vol.31(5), pp.337-338
Hauptverfasser: 高田, 顕太郎, 金子, 猛, 伊藤, 優, 田中, 恭子, 浅井, 偉信, 塚原, 利典, 山口, 展弘, 後藤, 秀人, 西井, 鉄平, 山本, 健嗣, 乾, 健二, 宮沢, 直幹, 佐々木, 昌博, 石ヶ坪, 良明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【症例1】62歳男性. 血痰を主訴に近医を受診. 右上葉に空洞性陰影を認め. 気管支鏡検査を計2回施行されたが, 確定診断に至らずに経過観察. 初診時より9カ月後に精査目的に当センターに紹介. 初診時より12カ月後に施行された3回目の気管支鏡検査の経気管支生検で肺放線菌症と診断. 【症例2】75歳男性. 血痰を主訴に近医を受診. 右上葉に腫瘤影を認めたが, 脳梗塞合併のため経過観察. 陰影の増大が認められ, 初診時より10カ月後に近医で気管支鏡検査が行われたが確定診断には至らなかった. FDG-PETで軽度の集積増加(SUVmax 2.6)とアスペルギルス抗原陽性から, 鑑別診断として肺癌あるいは肺アスペルギルス症が考えられ, 手術目的に当センターに紹介. 初診時より12カ月後に右上葉切除術が行われ, 肺放線菌症と診断. 血痰を主訴として慢性の経過を示す症例の鑑別疾患では, 本症も念頭におく必要がある.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.31.5_337_5