ステント(気管支鏡セミナーより)

「1. はじめに」中枢気道の高度の狭窄は, 生命を脅かす危険性が高い症状であり, 緊急の処置を要する場合が多い. 同時に非常に強い呼吸困難を伴い, 患者のQOLは著しく低下する. このような患者に対し, ステント留置は非常に有用性が高く, QOLの劇的な改善効果を発揮する. さらに適切な症例選択と方法のもとに行なえば, その予後までも改善しうる治療法である. 現在では広く普及し, ステントの種類もさまざまな材質や形状のものが使用可能となっている. しかし中枢気道狭窄といってもさまざまな原因があり, それぞれの原因疾患によりステント治療に対する考え方も異なり, さらに使用するステントまでもが異な...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:気管支学 2009/09/25, Vol.31(5), pp.326-327
1. Verfasser: 松尾, 圭祐
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. はじめに」中枢気道の高度の狭窄は, 生命を脅かす危険性が高い症状であり, 緊急の処置を要する場合が多い. 同時に非常に強い呼吸困難を伴い, 患者のQOLは著しく低下する. このような患者に対し, ステント留置は非常に有用性が高く, QOLの劇的な改善効果を発揮する. さらに適切な症例選択と方法のもとに行なえば, その予後までも改善しうる治療法である. 現在では広く普及し, ステントの種類もさまざまな材質や形状のものが使用可能となっている. しかし中枢気道狭窄といってもさまざまな原因があり, それぞれの原因疾患によりステント治療に対する考え方も異なり, さらに使用するステントまでもが異なってくる. 従ってステント留置を考える場合は, 個々の症例の疾患や背景因子などを十分に鑑みたうえで, 全治療戦略の中の一部として捉えなければならない. 「2. 適応」一般的に高度の気道狭窄があるというだけで, ステント留置の適応と考えるべきではない. 前述のように原因疾患や患者の背景をよく踏まえたうえで適応を決めるべきである.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.31.5_326