術後11年で肺および肺門・縦隔リンパ節転移にて発見された大腸癌の1例
背景.大腸癌治癒切除後の肺転移単独再発は全再発例の9.4〜13.4%を占め,うち85%が5年以内の再発である.症例.71歳,男性.1996年に大腸癌に対し他院にて右半結腸切除術を施行された.2007年3月,労作時息切れを主訴に外来を受診.胸部X線写真で右肺門部の腫瘤を指摘され入院.胸部CTで右S^3の不整形腫瘤と肺門・縦隔リンパ節腫大が認められた.気管支鏡では右B^3から右主気管支にかけてポリープ状に突出する腫瘤が観察された.同部位の生検検体と大腸癌の病理検体が同様の組織像で,cytokeratin(CK)20陽性,CK7陰性,thyroid transcription factor-1陰性で...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2009/09/25, Vol.31(5), pp.293-297 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 背景.大腸癌治癒切除後の肺転移単独再発は全再発例の9.4〜13.4%を占め,うち85%が5年以内の再発である.症例.71歳,男性.1996年に大腸癌に対し他院にて右半結腸切除術を施行された.2007年3月,労作時息切れを主訴に外来を受診.胸部X線写真で右肺門部の腫瘤を指摘され入院.胸部CTで右S^3の不整形腫瘤と肺門・縦隔リンパ節腫大が認められた.気管支鏡では右B^3から右主気管支にかけてポリープ状に突出する腫瘤が観察された.同部位の生検検体と大腸癌の病理検体が同様の組織像で,cytokeratin(CK)20陽性,CK7陰性,thyroid transcription factor-1陰性であったことから大腸癌の肺および肺門・縦隔リンパ節転移と診断した.結論.大腸癌術後11年目に発見された肺および肺門・縦隔リンパ節再発の1例を報告した. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.31.5_293 |