12.乳癌再発との鑑別に局所麻酔下胸腔鏡が有用であった肺腺癌の1例(第84回日本呼吸器内視鏡学会近畿支部会)
症例は69歳女性. 63歳時に乳癌で右乳房切除術と化学療法を受けている. 2007年4月頃より咳嗽が出現し近医を受診. 左胸水を指摘され精査のため来院した. 腫瘍マーカーはCEA 42.4ng/ml, CA15-3 71.9U/ml, シフラ37.7ng/mlと高値を示し, また胸部造影CTでは左S9-10に不均一な濃染像と胸膜播種像を認めた. 胸水穿刺にて腺癌細胞を認めたが, 確定診断のため局所麻酔下胸腔鏡による胸膜生検を施行した. 得られた組織に対して免疫染色を行ったところestrogen receptor(-), progesterone receptor(-). TTF-1(+)であり...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2009/03/25, Vol.31(2), pp.109-110 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は69歳女性. 63歳時に乳癌で右乳房切除術と化学療法を受けている. 2007年4月頃より咳嗽が出現し近医を受診. 左胸水を指摘され精査のため来院した. 腫瘍マーカーはCEA 42.4ng/ml, CA15-3 71.9U/ml, シフラ37.7ng/mlと高値を示し, また胸部造影CTでは左S9-10に不均一な濃染像と胸膜播種像を認めた. 胸水穿刺にて腺癌細胞を認めたが, 確定診断のため局所麻酔下胸腔鏡による胸膜生検を施行した. 得られた組織に対して免疫染色を行ったところestrogen receptor(-), progesterone receptor(-). TTF-1(+)であり, 乳癌の再発ではなく原発性肺癌と診断した. 局所麻酔下胸腔鏡は簡便な検査であり, 得られた組織に対する免疫染色と合わせ診断確定に有用である. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.31.2_109_6 |