6.気管支結核に対し気管形成術を施行した1例(第126回日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
症例は40歳代の男性. 主訴は喘鳴と労作時呼吸困難. 2003年10月, 肺結核に対し他院にて抗結核剤を6カ月間投与された. その入院中に喘鳴と左主気管支の狭窄を認め気管支結核と診断された. 2004年3月当院紹介. 次第に労作時呼吸困難が出現し, 7月に気管支鏡検査を施行し, 気管分岐部より5リングの位置から左主気管支の狭窄を認め, 気管支鏡の挿入が不可能であった. 気管支結核による気管支狭窄と診断し, 8月左主気管支環状切除+気管支形成術を施行した. 術後より喘鳴は消失し第28病日に退院した. 気管気管支結核症は気管支腺に結核菌が感染することで発症すると考えられており, 軟骨の破壊や, 気...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2008/11/25, Vol.30(6), pp.421 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は40歳代の男性. 主訴は喘鳴と労作時呼吸困難. 2003年10月, 肺結核に対し他院にて抗結核剤を6カ月間投与された. その入院中に喘鳴と左主気管支の狭窄を認め気管支結核と診断された. 2004年3月当院紹介. 次第に労作時呼吸困難が出現し, 7月に気管支鏡検査を施行し, 気管分岐部より5リングの位置から左主気管支の狭窄を認め, 気管支鏡の挿入が不可能であった. 気管支結核による気管支狭窄と診断し, 8月左主気管支環状切除+気管支形成術を施行した. 術後より喘鳴は消失し第28病日に退院した. 気管気管支結核症は気管支腺に結核菌が感染することで発症すると考えられており, 軟骨の破壊や, 気管粘膜に潰瘍を形成し線維性瘢痕に至り, 内腔の狭窄を来すと考えられる. 外科治療は, 少なくとも6カ月の化学療法を施行し, 粘膜病変の消退を確認した後に施行するのが一般的である. 気管支結核に対して外科治療を施行した症例を経験したので報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.30.6_421_1 |