29.胸腺癌の1切除例(第31回日本呼吸器内視鏡学会九州支部総会)

症例は55歳, 男性. 咳嗽を主訴として近医受診. 胸部CTで前縦隔に腫瘍陰影を指摘され当科受診. 前縦隔に3×5cmの境界明瞭, 内部に石灰化を伴う腫瘍を認め, 胸腺腫の術前診断で手術を施行した. 胸骨正中切開で腫瘍胸腺摘出術を施行した. 腫瘍は壁側胸膜, 心膜に浸潤を認め合併切除を施行したが, 心嚢内上行大動脈の壁内に腫瘍遺残となり不完全切除となった. 術後の病理検索で胸腺癌(扁平上皮癌)の診断を得た....

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Veröffentlicht in:気管支学 2008/11/25, Vol.30(6), pp.418
Hauptverfasser: 辻, 博治, 遠山, 啓亮, 小林, 慎一郎, 田淵, 聡, 北里, 周, 中田, 哲夫, 鬼塚, 伸也, 前田, 茂人, 永田, 康浩, 藤岡, ひかる, 伊藤, 正博
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は55歳, 男性. 咳嗽を主訴として近医受診. 胸部CTで前縦隔に腫瘍陰影を指摘され当科受診. 前縦隔に3×5cmの境界明瞭, 内部に石灰化を伴う腫瘍を認め, 胸腺腫の術前診断で手術を施行した. 胸骨正中切開で腫瘍胸腺摘出術を施行した. 腫瘍は壁側胸膜, 心膜に浸潤を認め合併切除を施行したが, 心嚢内上行大動脈の壁内に腫瘍遺残となり不完全切除となった. 術後の病理検索で胸腺癌(扁平上皮癌)の診断を得た.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.30.6_418_3