12.内視鏡的に上皮内癌と考えられ左舌区区域切除を行った肺扁平上皮癌の1例(第83回日本呼吸器内視鏡学会近畿支部会)
症例は79歳男性. 血痰を主訴に近医受診, 喀痰細胞診にてClass Vを指摘され当院紹介となる. 胸部CTにて明らかな異常陰影を認めないため気管支鏡を施行, 舌区のB4-5間の分岐部やB5a内腔に上皮内癌と思われる粘膜不整病変を認めた. AFIにて同病変はマゼンダ色に染まり, NBIでは点状血管の増生を認めた. 生検にて扁平上皮癌の診断が得られた. 病変の広がりは舌区内にとどまると思われたが, 気管軟骨外に浸潤している可能性も考え, 左舌区切除術を行った. 原発は気管内進展をみせる径約1cmの腫瘍であったが, 肺門, 縦隔リンパ節転移を認め, pT1N2M0の病理診断となった. 腫瘍は気管支...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2008/09/25, Vol.30(5), pp.331-332 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は79歳男性. 血痰を主訴に近医受診, 喀痰細胞診にてClass Vを指摘され当院紹介となる. 胸部CTにて明らかな異常陰影を認めないため気管支鏡を施行, 舌区のB4-5間の分岐部やB5a内腔に上皮内癌と思われる粘膜不整病変を認めた. AFIにて同病変はマゼンダ色に染まり, NBIでは点状血管の増生を認めた. 生検にて扁平上皮癌の診断が得られた. 病変の広がりは舌区内にとどまると思われたが, 気管軟骨外に浸潤している可能性も考え, 左舌区切除術を行った. 原発は気管内進展をみせる径約1cmの腫瘍であったが, 肺門, 縦隔リンパ節転移を認め, pT1N2M0の病理診断となった. 腫瘍は気管支軟骨をこえて浸潤していたが, 肺実質への広がりは認めなかった. 上記のような症例は当センターでも経験がなく, めずらしい症例と思われたため報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.30.5_331_6 |