9.スタイレットによる気道異物の1例(第35回日本呼吸器内視鏡学会中部支部会)
症例は42歳, 男性. 2007年10月下旬内視鏡下横行結腸ポリープ切除術施行後の穿孔性腹膜炎にて, 開腹横行結腸穿孔部閉鎖術を他院にて施行された. 11月中旬軽快退院となったが翌日発熱を主訴として他院受診し, 胸部X線写真にて右下肺野に金属異物を指摘された. 精査加療のため同日当院入院となった. 気管支鏡検査で右B10に嵌入する棒状異物を認め鉗子を用いて摘出した. 異物は全長64mmのスタイレットの一部であった. 術後はすみやかに解熱し6日後軽快退院となった. スタイレットは他院での全身麻酔手術の際に脱落したと考えられた. スタイレットの劣化が原因と考えられリスクマネージメントの点で注意が必...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2008/09/25, Vol.30(5), pp.324 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は42歳, 男性. 2007年10月下旬内視鏡下横行結腸ポリープ切除術施行後の穿孔性腹膜炎にて, 開腹横行結腸穿孔部閉鎖術を他院にて施行された. 11月中旬軽快退院となったが翌日発熱を主訴として他院受診し, 胸部X線写真にて右下肺野に金属異物を指摘された. 精査加療のため同日当院入院となった. 気管支鏡検査で右B10に嵌入する棒状異物を認め鉗子を用いて摘出した. 異物は全長64mmのスタイレットの一部であった. 術後はすみやかに解熱し6日後軽快退院となった. スタイレットは他院での全身麻酔手術の際に脱落したと考えられた. スタイレットの劣化が原因と考えられリスクマネージメントの点で注意が必要と考えられた. 当院で経験した医原性気道異物の症例も併せて報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.30.5_324_4 |