気管支形成術を併用した肺癌手術

【はじめに】 気管支形成術を併用した肺癌について検討した. 【対象】 1996年から2007年末までに気管支形成術を行った肺癌55例を対象とした. 男性49例, 女性6例で, 年齢は23~78歳(平均64.3歳)であった. 【結果】 管状肺葉切除術が47例, 楔状肺葉切除術2例, 管状区域切除術2例, 楔状区域切除術2例, 気管支管状切除術が1例, 気管支楔状切除術1例であった. Sq44例, Ad5例, Sm, カルチノイド各2例, 粘表皮癌1例, 腺様嚢胞癌1例であった. 気管支吻合部に被覆19, 肺動脈形成4, 気管支断端に癌残存の6例に照射を行った. 合併症として気管支瘻4例, 吻合部...

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Hauptverfasser: 吉谷克雄, 小池輝明, 大和靖, 本野望, 西耕一
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【はじめに】 気管支形成術を併用した肺癌について検討した. 【対象】 1996年から2007年末までに気管支形成術を行った肺癌55例を対象とした. 男性49例, 女性6例で, 年齢は23~78歳(平均64.3歳)であった. 【結果】 管状肺葉切除術が47例, 楔状肺葉切除術2例, 管状区域切除術2例, 楔状区域切除術2例, 気管支管状切除術が1例, 気管支楔状切除術1例であった. Sq44例, Ad5例, Sm, カルチノイド各2例, 粘表皮癌1例, 腺様嚢胞癌1例であった. 気管支吻合部に被覆19, 肺動脈形成4, 気管支断端に癌残存の6例に照射を行った. 合併症として気管支瘻4例, 吻合部狭窄2例, 肺梗塞2例があった. 出血性肺梗塞の1例を緊急手術で救命しえた. 【結語】 術式に起因する気管支瘻に対しては術後の喀痰の増加や血痰などの症状に注意し, 発症後迅速な処置により救命の可能性があると思われた. 肺動脈形成を併用した症例には肺梗塞の可能性を念頭においた術後管理が必要である.
ISSN:0287-2137