16. 気管支動脈塞栓術を併用して内視鏡下に切除した気管原発腺様嚢胞癌の1例(第16回日本呼吸器内視鏡学会中国四国支部会)
我々は呼吸器インターベンションの際に症例により気管支動脈塞栓術を併用している. これまで気管支腔内転移を来した腎細胞癌の2症例に対して気管支動脈塞栓術を施行したうえで腫瘍摘除およびシリコンステント留置を行い, 安全に施行できている. 今回我々は気管支動脈塞栓のうえで高周波鋏鉗子を用いて切除を行った気管原発腺様嚢胞癌の症例を経験したので報告する. 症例は85歳の男性で咳嗽を主訴に近医を受診し, 同院で撮影された胸部CTで気管分岐部より約15mm口側に気管内腫瘍を指摘され他院経由で当院紹介となった. 他院で行われた生検で既に腺腫嚢胞癌と診断されていた. 高周波鋏鉗子を用いた切除を予定したが気管横径...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2008/05/25, Vol.30(3), pp.159-160 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 我々は呼吸器インターベンションの際に症例により気管支動脈塞栓術を併用している. これまで気管支腔内転移を来した腎細胞癌の2症例に対して気管支動脈塞栓術を施行したうえで腫瘍摘除およびシリコンステント留置を行い, 安全に施行できている. 今回我々は気管支動脈塞栓のうえで高周波鋏鉗子を用いて切除を行った気管原発腺様嚢胞癌の症例を経験したので報告する. 症例は85歳の男性で咳嗽を主訴に近医を受診し, 同院で撮影された胸部CTで気管分岐部より約15mm口側に気管内腫瘍を指摘され他院経由で当院紹介となった. 他院で行われた生検で既に腺腫嚢胞癌と診断されていた. 高周波鋏鉗子を用いた切除を予定したが気管横径が22mmであり, 出血した際のシリコンステント留置による圧迫止血が困難と考えられたため気管支動脈塞栓を併用した. 腫瘍の栄養血管は右内胸動脈から分枝する縦隔枝と考えられ, 塞栓後に高周波鋏鉗子を用いて腫瘍を摘除した. 気管支動脈塞栓術を併用する呼吸器インターベンションについて若干の考察を加えて報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.30.3_159_5 |