1. 気管支上皮下に浸潤性増殖した悪性リンパ腫の1例(第34回日本呼吸器内視鏡学会中部支部会)

症例は73歳, 男性. 2006年12月発熱・倦怠感が出現. 近医受診し, 胸部X線で右下肺野に浸潤影を認め, 肺炎を疑われ12月中旬当院入院となった. 胸部CTでは縦隔リンパ節の多発腫脹, 右S8無気肺, 右下葉気管支血管束の肥厚を認めた. 典型的な細菌性肺炎の画像所見と異なっていたため, 下旬, 気管支内視鏡検査を施行した. 右中間幹より末梢の膜様部気管支粘膜に隆起性病変を認めた. 生検の結果, 既存の気管支上皮下に大型の異型核を有する細胞が浸潤性に増殖し, 免疫染色でB細胞型の悪性リンパ腫と診断された. 腹部CTおよびGaシンチにて腹腔内リンパ節の腫脹および脾臓内の腫瘤も認めた. 気管支...

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Veröffentlicht in:気管支学 2008/03/25, Vol.30(2), pp.102
Hauptverfasser: 辰岡, 浩樹, 小島, 克之, 加藤, 純
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は73歳, 男性. 2006年12月発熱・倦怠感が出現. 近医受診し, 胸部X線で右下肺野に浸潤影を認め, 肺炎を疑われ12月中旬当院入院となった. 胸部CTでは縦隔リンパ節の多発腫脹, 右S8無気肺, 右下葉気管支血管束の肥厚を認めた. 典型的な細菌性肺炎の画像所見と異なっていたため, 下旬, 気管支内視鏡検査を施行した. 右中間幹より末梢の膜様部気管支粘膜に隆起性病変を認めた. 生検の結果, 既存の気管支上皮下に大型の異型核を有する細胞が浸潤性に増殖し, 免疫染色でB細胞型の悪性リンパ腫と診断された. 腹部CTおよびGaシンチにて腹腔内リンパ節の腫脹および脾臓内の腫瘤も認めた. 気管支鏡検査の6日後よりCHOP療法を開始し, 2007年1月上旬, 他院の血液内科へ転院した. 転院後も化学療法計8コース施行され, 寛解となった. 若干の文献的考察を加身て報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.30.2_102_1