4.術後11年で肺・縦隔リンパ節転移にて再発した大腸癌の1例(第122回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

症例は71歳, 男性. 1996年に大腸癌に対し他院で右半結腸切除術を施行された. 2007年3月, 喘鳴と労作時の息切れ(Hugh-Jones III度)を主訴に外来を受診. 胸部単純X線上, 右肺門部の腫瘤影を指摘され当科入院となった. 胸部CT上, 右S3の不整形腫瘤(径75×30mm)と縦隔リンパ節腫大が認められた. 気管支鏡では右B3から右主気管支にかけてポリープ状に突出する腫瘤が観察された. 同部位の生検検体と自己喀出した腫瘍塊の組織診が前医から取り寄せた大腸癌の病理検体とほぼ同様の組織像(moderately differentiated adenocarcinoma)であったこ...

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Veröffentlicht in:気管支学 2007/11/25, Vol.29(6), pp.379
Hauptverfasser: 清水, 久実, 数寄, 泰介, 米沢, 公平, 倉田, 季代子, 竹内, 健, 若木, 美佐, 斉藤, 康洋, 尾仲, 章男, 加藤, 良一, 小山田, 吉孝, 前島, 新史
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は71歳, 男性. 1996年に大腸癌に対し他院で右半結腸切除術を施行された. 2007年3月, 喘鳴と労作時の息切れ(Hugh-Jones III度)を主訴に外来を受診. 胸部単純X線上, 右肺門部の腫瘤影を指摘され当科入院となった. 胸部CT上, 右S3の不整形腫瘤(径75×30mm)と縦隔リンパ節腫大が認められた. 気管支鏡では右B3から右主気管支にかけてポリープ状に突出する腫瘤が観察された. 同部位の生検検体と自己喀出した腫瘍塊の組織診が前医から取り寄せた大腸癌の病理検体とほぼ同様の組織像(moderately differentiated adenocarcinoma)であったことから大腸癌の肺転移と診断した. 肺・縦隔リンパ節以外に病変はなく, 大腸鏡でも局所再発は認められなかった. 術後11年で肺・縦隔リンパ節転移にて再発した大腸癌は稀であると考えられたため報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.29.6_379_4