33.気管管状切除・声門下腔粘膜切除を行った特発性気管狭窄症の1例(第30回 日本呼吸器内視鏡学会九州支部総会)
症例は28歳, 女性. 主訴は労作時の息切れ, 喘鳴. 胸部CT・気管支鏡検査で, 声門下腔から頸部気管にかけて全周性の狭窄を認めた. 外傷歴や他疾患の既往はなく, 特発性気管狭窄症と診断し, 手術を行った, 手術は, ラリンジアルマスク換気下に気管狭窄部の尾側で気管を切開し, 術野挿管を行って気道を確保した. 狭窄は声帯直下まで及んでおり, 第一気管軟骨を含めて4リング長の気管を管状切除した後, 声門下腔の狭窄部粘膜を輪状軟骨から剥離・切除した. 気管と輪状軟骨とを4-0 PDSを用いて端々吻合した. 前壁の吻合に先立ち7.5mmのスパイラルチューブを, 吻合部を超えて経鼻挿管した. 術後は...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2007/11/25, Vol.29(6), pp.376 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は28歳, 女性. 主訴は労作時の息切れ, 喘鳴. 胸部CT・気管支鏡検査で, 声門下腔から頸部気管にかけて全周性の狭窄を認めた. 外傷歴や他疾患の既往はなく, 特発性気管狭窄症と診断し, 手術を行った, 手術は, ラリンジアルマスク換気下に気管狭窄部の尾側で気管を切開し, 術野挿管を行って気道を確保した. 狭窄は声帯直下まで及んでおり, 第一気管軟骨を含めて4リング長の気管を管状切除した後, 声門下腔の狭窄部粘膜を輪状軟骨から剥離・切除した. 気管と輪状軟骨とを4-0 PDSを用いて端々吻合した. 前壁の吻合に先立ち7.5mmのスパイラルチューブを, 吻合部を超えて経鼻挿管した. 術後は人工呼吸器管理とし, 術後12日目に抜管した. 術後の気管支鏡検査では, 声帯の麻痺はなく, 声門下腔の粘膜欠損部の粘膜再生も良好で, 手術後1年が経過した現在も再狭窄は見られていない. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.29.6_376_2 |