15.当院で経験した粘表皮癌の3症例(第81回 日本呼吸器内視鏡学会近畿支部会)

胸部腫瘍の中で粘表皮癌は比較的まれな腫瘍である. 1999年より2007年の間に, 3例の胸部発症の粘表皮癌を経験したので報告する. 【症例1】60歳女性. 左底幹を閉塞する腫瘤があり, 生検では悪性所見認めず. 【症例2】20歳女性. 右B3bより突出する腫瘤あり, 生検ではcarcinoidの疑い. 【症例3】53歳女性. 左下葉支膜様部より突出する腫瘤あり, 初回の生検では異型扁平上皮化生を認め, 再検の生検にて粘表皮癌の疑いと診断した. いずれの症例も術前の一度の生検のみでは確定診断がつかず, 画像や気管支内視鏡所見を総合的に判断し, 手術を行い, 外科切除標本で粘表皮癌と診断した....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:気管支学 2007/09/25, Vol.29(5), pp.320
Hauptverfasser: 浦田, 佳子, 服部, 剛弘, 島田, 天美子, 吉村, 将, 里内, 美弥子, 根来, 俊一, 高田, 佳木, 北村, 嘉隆, 田内, 俊輔, 内野, 和哉, 岩永, 幸一郎, 吉村, 雅裕, 足立, 秀治, 佐久間, 淑子, 埴岡, 啓介, 大林, 千穂
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:胸部腫瘍の中で粘表皮癌は比較的まれな腫瘍である. 1999年より2007年の間に, 3例の胸部発症の粘表皮癌を経験したので報告する. 【症例1】60歳女性. 左底幹を閉塞する腫瘤があり, 生検では悪性所見認めず. 【症例2】20歳女性. 右B3bより突出する腫瘤あり, 生検ではcarcinoidの疑い. 【症例3】53歳女性. 左下葉支膜様部より突出する腫瘤あり, 初回の生検では異型扁平上皮化生を認め, 再検の生検にて粘表皮癌の疑いと診断した. いずれの症例も術前の一度の生検のみでは確定診断がつかず, 画像や気管支内視鏡所見を総合的に判断し, 手術を行い, 外科切除標本で粘表皮癌と診断した. 若干の文献的考察を加え発表する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.29.5_320_3