8.歯科治療中に発症した,原因不明の呼吸困難の1例(第81回 日本呼吸器内視鏡学会近畿支部会)
症例は42歳男性. 生来健康. 2007年3月近医にて上部左右第1~2歯の治療中に夜間突然の呼吸困難に陥り救急病院受診. バイタル及び胸部X-P上問題ないとされ帰宅するも, 4月より軽労作での呼吸困難感を自覚し始めた. 症状漸増し湿性咳嗽と悪臭を有する膿性痰の喀出を認めたために当科受診. 胸部X-P上左主気管支の気管内異物を疑い, CTにて確診し, 気管支鏡にて肉芽形成を伴い左主気管支をほぼ閉塞する長径3cm強の強化プラスチック製四連TEK(仮歯)を摘出した. 素材的に胸部X-Pでは表出困難でCT精査の重要性と, 声帯に比し巨大なものでも十分気管内異物となりうることを示唆した1例....
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2007/09/25, Vol.29(5), pp.319 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は42歳男性. 生来健康. 2007年3月近医にて上部左右第1~2歯の治療中に夜間突然の呼吸困難に陥り救急病院受診. バイタル及び胸部X-P上問題ないとされ帰宅するも, 4月より軽労作での呼吸困難感を自覚し始めた. 症状漸増し湿性咳嗽と悪臭を有する膿性痰の喀出を認めたために当科受診. 胸部X-P上左主気管支の気管内異物を疑い, CTにて確診し, 気管支鏡にて肉芽形成を伴い左主気管支をほぼ閉塞する長径3cm強の強化プラスチック製四連TEK(仮歯)を摘出した. 素材的に胸部X-Pでは表出困難でCT精査の重要性と, 声帯に比し巨大なものでも十分気管内異物となりうることを示唆した1例. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.29.5_319_3 |