13.スネアにより気道閉塞を回避したpleomorphic carcinomaの1例(第121回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

症例は69歳男性.左下顎膿瘍,肺炎のために当院耳鼻科に入院中であった.肺炎が改善しないために当科に紹介.胸部CT上左上葉に内部不均一な病変を認めたため,気管支鏡検査を行った.左主気管支に,赤色で壊死物質により覆われた表面平滑な気管支内腫瘍を認めた.気管支鏡検査から2日後夜中に突然呼吸困難が出現し,体位変換で改善するというエピソードがあった.腫瘍の嵌頓による気道閉塞と判断し,気管内挿管下にスネアによる腫瘍切除術を行った.出血は少量であったが,念のためにAPC(argon plasma coagulation)で凝固焼灼を加えた.病理検査によりpleomorphic carcinomaと診断した....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:気管支学 2007/07/25, Vol.29(4), pp.260
Hauptverfasser: 山口, 史博, 倉石, 博, 土屋, 裕, 岩崎, 拓也, 林, 誠, 鍵山, 奈保, 蓮本, 誠, 山下, 潤, 武田, 純一, 菊池, 敏樹, 冨田, 尚吾, 國分, 二三男, 臼田, 亮介, 鈴木, 隆, 増永, 敦子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:症例は69歳男性.左下顎膿瘍,肺炎のために当院耳鼻科に入院中であった.肺炎が改善しないために当科に紹介.胸部CT上左上葉に内部不均一な病変を認めたため,気管支鏡検査を行った.左主気管支に,赤色で壊死物質により覆われた表面平滑な気管支内腫瘍を認めた.気管支鏡検査から2日後夜中に突然呼吸困難が出現し,体位変換で改善するというエピソードがあった.腫瘍の嵌頓による気道閉塞と判断し,気管内挿管下にスネアによる腫瘍切除術を行った.出血は少量であったが,念のためにAPC(argon plasma coagulation)で凝固焼灼を加えた.病理検査によりpleomorphic carcinomaと診断した.茎の長い気管支内腫瘍で,根治術が可能と判断して左上葉切除を行った.気管支鏡によるスネアが気道閉塞に対する緊急避難的措置として有効であった.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.29.4_260_2