2. 気管支鏡下レーザー照射後区域切除を行った気管支原発神経鞘腫の1例(第120回日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

症例は59歳男性, 発熱を主訴に受診, 左下葉の市中肺炎の疑いで入院. 抗菌薬で改善に乏しく, 胸部CT上左下葉支の閉塞が疑われた. 気管支内視鏡検査にて, 左下幹入口部に表面平滑で光沢のある黄白色の粘膜で覆われ, 軽度の血管増生を伴うポリープ状腫瘤を認め, 生検から神経鞘腫が疑われた. アルゴンレーザー照射を繰り返して下幹は開通し, 左B6原発と考えられた. 左S6区域切除術を行い, 病理診断は神経鞘腫であった. 本症例は基礎疾患のためリスクが高く, 気管支鏡によるレーザー照射により縮小手術が可能であった. 気管支原発の神経鞘腫の1例として報告する....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:気管支学 2007/05/25, Vol.29(3), pp.206
Hauptverfasser: 岡安, 香, 宮崎, 泰成, 立石, 知也, 白濱, 龍太郎, 古澤, 春彦, 大場, 岳彦, 高山, 幸二, 玉岡, 明洋, 古家, 正, 磯貝, 進, 大谷, 義夫, 稲瀬, 直彦, 吉澤, 靖之, 藤原, 直之, 小島, 勝雄, 赤松, 秀樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は59歳男性, 発熱を主訴に受診, 左下葉の市中肺炎の疑いで入院. 抗菌薬で改善に乏しく, 胸部CT上左下葉支の閉塞が疑われた. 気管支内視鏡検査にて, 左下幹入口部に表面平滑で光沢のある黄白色の粘膜で覆われ, 軽度の血管増生を伴うポリープ状腫瘤を認め, 生検から神経鞘腫が疑われた. アルゴンレーザー照射を繰り返して下幹は開通し, 左B6原発と考えられた. 左S6区域切除術を行い, 病理診断は神経鞘腫であった. 本症例は基礎疾患のためリスクが高く, 気管支鏡によるレーザー照射により縮小手術が可能であった. 気管支原発の神経鞘腫の1例として報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.29.3_206_2