7.左肺動脈と下行大動脈の間に位置した左#10リンパ節転移をEBUS-TBNAにて診断し得た1例(第118回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

左#10リンパ節は左肺動脈と下行大動脈に挟まれているという解剖学的理由により, TBNAが困難なリンパ節と考えられる. 今回我々は, 超音波ガイド下に安全にTBNAを行い, 診断を得られたので報告する. 症例は60歳男性. 意識混濁を主訴に当院内科受診. 精査にて異所性SIADHと診断. PETでは左#10リンパ節にのみ集積を認め, 原発性肺癌疑いにて当院呼吸器センター紹介となった. 胸部CTにて左上区に約直径1cmの腫瘤と約3×1cmの#10リンパ節腫大を指摘しEBUS-TBNAを施行し, 細胞診, 組織診ともNSCLCと診断した. 2006年3月左上葉切除術+リンパ節郭清を施行. 術後病理...

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Veröffentlicht in:気管支学 2006/11/25, Vol.28(7), pp.545
Hauptverfasser: 多賀谷, 理恵, 栗本, 典昭, 新明, 卓夫, 安藤, 幸二, 森田, 克彦, 望月, 篤, 長田, 博昭, 石田, 敦子, 宮澤, 輝臣, 小田中, 美恵子, 田所, 衛
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:左#10リンパ節は左肺動脈と下行大動脈に挟まれているという解剖学的理由により, TBNAが困難なリンパ節と考えられる. 今回我々は, 超音波ガイド下に安全にTBNAを行い, 診断を得られたので報告する. 症例は60歳男性. 意識混濁を主訴に当院内科受診. 精査にて異所性SIADHと診断. PETでは左#10リンパ節にのみ集積を認め, 原発性肺癌疑いにて当院呼吸器センター紹介となった. 胸部CTにて左上区に約直径1cmの腫瘤と約3×1cmの#10リンパ節腫大を指摘しEBUS-TBNAを施行し, 細胞診, 組織診ともNSCLCと診断した. 2006年3月左上葉切除術+リンパ節郭清を施行. 術後病理結果では肺腺癌と診断した. EBUS-TBNAは周囲の大血管を避け穿刺を行い得る手技である.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.28.7_545_2