20.呼吸困難を主訴とした気管乳頭腫の1例(第117回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会,支部会(記録))

症例は49歳女性. 6ヶ月前より呼吸困難感を自覚し, 近医を受診した. 気管腫瘍を指摘されて当院紹介となった. CT検査所見で第2~第3気管軟骨輪のレベルで気管内腔をほぼ閉塞する腫瘍を認めた. 気管支鏡所見では同部位に気管軟骨左側から発生した乳頭状の腫瘍を認めた. 気管の狭窄の解除を目的に高周波スネアを用いて出力30Wで切除した. 少量の出血を認めたが, 経過良好で自覚症状の改善と気道開存性改善および病変縮小を得た. 切除腫瘍の病理診断はSquamouse cell papillomaであった. 今回, われわれは気管支鏡下に切除し症状の改善を認めた1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報...

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:気管支学 2006/09/25, Vol.28(6), pp.456
Hauptverfasser: 池田, 達彦, 井澤, 菜緒子, 江間, 俊成, 高橋, 祐介, 朝倉, 啓介, 塚田, 紀理, 河野, 光智, 泉, 陽太郎, 江口, 圭介, 渡辺, 真純, 川村, 雅文, 堀之内, 宏久, 小林, 紘一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は49歳女性. 6ヶ月前より呼吸困難感を自覚し, 近医を受診した. 気管腫瘍を指摘されて当院紹介となった. CT検査所見で第2~第3気管軟骨輪のレベルで気管内腔をほぼ閉塞する腫瘍を認めた. 気管支鏡所見では同部位に気管軟骨左側から発生した乳頭状の腫瘍を認めた. 気管の狭窄の解除を目的に高周波スネアを用いて出力30Wで切除した. 少量の出血を認めたが, 経過良好で自覚症状の改善と気道開存性改善および病変縮小を得た. 切除腫瘍の病理診断はSquamouse cell papillomaであった. 今回, われわれは気管支鏡下に切除し症状の改善を認めた1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.28.6_456_4