症例5.肝機能障害を契機に発見されたサルコイドーシスの1例(第31回 日本呼吸器内視鏡学会中部支部会,支部会(記録))

症例は37歳女性. 2004年10月に近医で肝機能障害を指摘され当院消化器科に紹介となった. 当初はアルコール性肝障害と診断され断酒を行うも改善を認めなかった. 2005年4月に精査の為肝生検を行い, 組織所見で類上皮肉芽腫を認めた. サルコイドーシスの疑いで呼吸器科紹介となりCTで縦隔リンパ節の腫大と両側肺野にびまん性の浸潤影を認めた. 気管支検査では, 粘膜面に敷石状に分布する白色の粗大顆粒状病変と血管怒張を認めサルコイドーシスに合致する所見であった. 気管支病変の組織所見でも肝と同様の類上皮肉芽腫を認めた. サルコイドーシスに特徴的な所見を示した症例であり提示する....

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Veröffentlicht in:気管支学 2006/09/25, Vol.28(6), pp.452
Hauptverfasser: 中島, 治典, 山本, 雅史, 島, 浩一郎, 竹山, 佳宏, 吉田, 健也
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は37歳女性. 2004年10月に近医で肝機能障害を指摘され当院消化器科に紹介となった. 当初はアルコール性肝障害と診断され断酒を行うも改善を認めなかった. 2005年4月に精査の為肝生検を行い, 組織所見で類上皮肉芽腫を認めた. サルコイドーシスの疑いで呼吸器科紹介となりCTで縦隔リンパ節の腫大と両側肺野にびまん性の浸潤影を認めた. 気管支検査では, 粘膜面に敷石状に分布する白色の粗大顆粒状病変と血管怒張を認めサルコイドーシスに合致する所見であった. 気管支病変の組織所見でも肝と同様の類上皮肉芽腫を認めた. サルコイドーシスに特徴的な所見を示した症例であり提示する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.28.6_452_3