細径気管支鏡は患者の負担を軽減できるか? : 通常径気管支鏡との比較

目的.気管支鏡による諸検査は苦痛や低酸素血症など被験者にとって多くの負担を伴う.これまで細径気管支鏡と通常径気管支鏡による苦痛,低酸素血症の程度を比較した報告はない.そこで細径気管支鏡を使用した被験者に検査前の不安,検査中の記憶,検査中の苦痛,再度検査を受けてもよいかどうかについて記載を求め,検査中の低酸素血症を測定し,細径気管支鏡と通常径気管支鏡で差を生ずるかを検討した.対象.2005年2月より2005年12月まで当院で施行された初回の気管支鏡被験者42例を対象とした.結果.細径気管支鏡使用例では気管支鏡検査への不安,再検査への意欲,最大酸素投与量(L/min.)で有意差を示した.結語.細径...

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Veröffentlicht in:気管支学 2006/09/25, Vol.28(6), pp.417-419
Hauptverfasser: 田中, 繁, 梶川, 茂久, 森, 亙希, 下方, 智也, 北川, 智余恵, 沖, 昌英, 坂, 英雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的.気管支鏡による諸検査は苦痛や低酸素血症など被験者にとって多くの負担を伴う.これまで細径気管支鏡と通常径気管支鏡による苦痛,低酸素血症の程度を比較した報告はない.そこで細径気管支鏡を使用した被験者に検査前の不安,検査中の記憶,検査中の苦痛,再度検査を受けてもよいかどうかについて記載を求め,検査中の低酸素血症を測定し,細径気管支鏡と通常径気管支鏡で差を生ずるかを検討した.対象.2005年2月より2005年12月まで当院で施行された初回の気管支鏡被験者42例を対象とした.結果.細径気管支鏡使用例では気管支鏡検査への不安,再検査への意欲,最大酸素投与量(L/min.)で有意差を示した.結語.細径気管支鏡使用例では通常径に比べて患者負担が軽い傾向が認められた.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.28.6_417