14.気管支腔内にポリープ状に発生したInflammatory pseudotumorの1切除例(第79回 日本呼吸器内視鏡学会近畿支部会,支部会(記録))
症例は68歳男性. 2004年11月頃血痰認めるも自然消退. 2005年10月頃から再度血痰が出現し, 胸部CT撮影したところ左B6起始部に境界明瞭な径15mm大の腫瘤陰影を認め, ll月に気管支鏡検査を施行した. 左B6より下葉枝腔内に突出する表面滑沢で怒張した血管を伴ったポリープ状腫瘤を認め, PETで同部に強い塊状の集積があり悪性腫瘍も否定できず, 2006年1月に胸腔鏡下左S6区域切除とB6気管支のwedge切除術を施行した. 病理標本で腫瘤は気管支壁から発生し, 紡錘形の腫瘍細胞の小結節状の増殖からなり, 周辺には炎症細胞の浸潤を認めた. 上皮性マーカー陰性, smooth musc...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2006/07/25, Vol.28(5), pp.396 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は68歳男性. 2004年11月頃血痰認めるも自然消退. 2005年10月頃から再度血痰が出現し, 胸部CT撮影したところ左B6起始部に境界明瞭な径15mm大の腫瘤陰影を認め, ll月に気管支鏡検査を施行した. 左B6より下葉枝腔内に突出する表面滑沢で怒張した血管を伴ったポリープ状腫瘤を認め, PETで同部に強い塊状の集積があり悪性腫瘍も否定できず, 2006年1月に胸腔鏡下左S6区域切除とB6気管支のwedge切除術を施行した. 病理標本で腫瘤は気管支壁から発生し, 紡錘形の腫瘍細胞の小結節状の増殖からなり, 周辺には炎症細胞の浸潤を認めた. 上皮性マーカー陰性, smooth muscleactin陽性よりいわゆるInflammatory pseudotumorと診断した. Endobronchial inflammatory pseudotumorは稀な腫瘍であり報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.28.5_396_2 |