16.気管支内ピスタチオ殻誤飲に対し硬性気管支鏡が有用であった1例(一般演題,第14回 日本呼吸器内視鏡学会中国四国支部会)

症例は59歳男性. 2004年11月末, 夜に友人の家でナッツ類をつまみとしてビールを飲んでいた. 途中誤ってナッツが気管に入ったのが分かり, せき込むが, 咳が治まりナッツがでたと思っていた. しかし翌朝より, 軽い咳が出るようになり放置するも止まらず, 近医を受診しそこで喘息といわれ治療された. しかし咳の改善なく2005年3月某国立病院を受診し気管支鏡検査で, 気管支異物と診断され, 除去のため4月当科紹介入院となった. 気管支鏡検査で異物は右中間幹に肉芽に埋もれて存在. 鉗子で把持するも動かなかった. そのため, 後日硬性気管支鏡を施行した. 肉芽を凝固後, 鉗子で摘出したところピスタ...

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Veröffentlicht in:気管支学 2006/05/25, Vol.28(4), pp.318
Hauptverfasser: 荒木, 潤, 渡辺, 正実, 小田, 敏郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は59歳男性. 2004年11月末, 夜に友人の家でナッツ類をつまみとしてビールを飲んでいた. 途中誤ってナッツが気管に入ったのが分かり, せき込むが, 咳が治まりナッツがでたと思っていた. しかし翌朝より, 軽い咳が出るようになり放置するも止まらず, 近医を受診しそこで喘息といわれ治療された. しかし咳の改善なく2005年3月某国立病院を受診し気管支鏡検査で, 気管支異物と診断され, 除去のため4月当科紹介入院となった. 気管支鏡検査で異物は右中間幹に肉芽に埋もれて存在. 鉗子で把持するも動かなかった. そのため, 後日硬性気管支鏡を施行した. 肉芽を凝固後, 鉗子で摘出したところピスタチオ殻であった. 普通の気管支鏡で摘出不可能で, 肉芽形成が強い気管支異物摘出には, 硬性気管支鏡が安全で有用であると思われた.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.28.4_318_3