5.経気管支鏡下の生検により腫瘍が消失した扁平上皮癌の1例(第30回 日本呼吸器内視鏡学会中部支部会(記録))

今回我々は,経気管支鏡下の生検の後,腫瘍が消失した扁平上皮癌の1例を経験したので報告する.症例は,60歳男性.2年前に肺扁平上皮癌に対して右上葉切除術.呼吸器外科通院加療中,血痰が出現し気管支鏡による精査となった.左B9入口部に白苔のような扁平な病変を認め,生検鉗子(FB19C)で2回生検した.病理診断では2個とも扁平上皮癌であった.肺門部早期肺癌に対する治療として,腔内照射を含めた放射線療法の方針となり,気管支鏡を再検したところ,腫瘍は消失していた.現在も定期的な気管支鏡検査で経過観察中である....

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Veröffentlicht in:気管支学 2006/03/25, Vol.28(2), pp.129
Hauptverfasser: 中島, 治典, 山下, 良, 伸, 健浩, 長谷, 哲成, 安部, 崇, 安藤, 守秀, 進藤, 丈, 堀場, 通明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:今回我々は,経気管支鏡下の生検の後,腫瘍が消失した扁平上皮癌の1例を経験したので報告する.症例は,60歳男性.2年前に肺扁平上皮癌に対して右上葉切除術.呼吸器外科通院加療中,血痰が出現し気管支鏡による精査となった.左B9入口部に白苔のような扁平な病変を認め,生検鉗子(FB19C)で2回生検した.病理診断では2個とも扁平上皮癌であった.肺門部早期肺癌に対する治療として,腔内照射を含めた放射線療法の方針となり,気管支鏡を再検したところ,腫瘍は消失していた.現在も定期的な気管支鏡検査で経過観察中である.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.28.2_129_5