2.食道癌に合併した気管リンパ節瘻の2例(第78回 日本呼吸器内視鏡学会近畿支部会)

【症例1】58歳男性. 2000年3月食道癌に対して, 手術療法と放射線療法を施行された. 2005年1月になり体重減少, 発熱膿性痰あり当科入院となった. 抗生剤の投与により軽快認めるも, CT上気管狭窄と気管リンパ節瘻が疑われ気管支鏡を施行. 腫瘍による気管狭窄, 傍気管リンパ節との瘻孔を認め, 食道癌の再発と考えられた. 一旦は経過観察としたが, 3月になり気道狭窄が進行し呼吸困難感が出現したため, Dumon Stentを挿入し症状の軽快を認めた. 【症例2】64歳男性. 2003年3月中部食道癌にて放射線化学療法を施行された. 原発巣はCRとなるも, 右反回神経リンパ節転移を認めた....

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Veröffentlicht in:気管支学 2006/01/25, Vol.28(1), pp.80
Hauptverfasser: 井上, 英樹, 阪森, 優一, 清田, 茂樹, 籏智, 幸政, 宮岡, 史代, 長谷川, 吉則, 坂東, 憲司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【症例1】58歳男性. 2000年3月食道癌に対して, 手術療法と放射線療法を施行された. 2005年1月になり体重減少, 発熱膿性痰あり当科入院となった. 抗生剤の投与により軽快認めるも, CT上気管狭窄と気管リンパ節瘻が疑われ気管支鏡を施行. 腫瘍による気管狭窄, 傍気管リンパ節との瘻孔を認め, 食道癌の再発と考えられた. 一旦は経過観察としたが, 3月になり気道狭窄が進行し呼吸困難感が出現したため, Dumon Stentを挿入し症状の軽快を認めた. 【症例2】64歳男性. 2003年3月中部食道癌にて放射線化学療法を施行された. 原発巣はCRとなるも, 右反回神経リンパ節転移を認めた. 10月になり発熱, 右胸水を認め, CTにて気管リンパ節瘻が疑われた. 気管上部の右壁に5×2mmの瘻孔を認め, 血管と思われる索条物を認めた. 感染巣と考えられたが, 手術や気道ステントの適応なく経過観察となるも大量喀血し永眠された.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.28.1_80_2