13.自然血気胸に対する緊急胸腔鏡下手術の1例(第114回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
症例は36歳女性. 突然の胸痛を自覚し, 救急車にて救急外来を受診した. 来院時意識清明, 貧血を認め, 胸部単純写真上左気胸および多量の液体貯留を認めた. 緊急胸部CT撮影後ショック状態となり, 左自然血気胸の診断で胸腔ドレーンを挿入し, 1700mlの血液の流出を認めた. Fluid resuscitationに反応したが, 胸腔ドレーンより血液の流出が持続したため, 緊急手術を行った. 胸腔鏡(下手術)にて, 肺尖部胸壁に索状の癒着が断裂したと考えられる構造および拍動する血管を認め, 出血源と考えられた. 肺尖部にも索状構造とブラの集籏を認めた. 胸壁側の露出血管をクリッピングし, さら...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2006/01/25, Vol.28(1), pp.72 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は36歳女性. 突然の胸痛を自覚し, 救急車にて救急外来を受診した. 来院時意識清明, 貧血を認め, 胸部単純写真上左気胸および多量の液体貯留を認めた. 緊急胸部CT撮影後ショック状態となり, 左自然血気胸の診断で胸腔ドレーンを挿入し, 1700mlの血液の流出を認めた. Fluid resuscitationに反応したが, 胸腔ドレーンより血液の流出が持続したため, 緊急手術を行った. 胸腔鏡(下手術)にて, 肺尖部胸壁に索状の癒着が断裂したと考えられる構造および拍動する血管を認め, 出血源と考えられた. 肺尖部にも索状構造とブラの集籏を認めた. 胸壁側の露出血管をクリッピングし, さらにブラを含めて肺尖部を部分切除した. 術後経過は良好で第8病日に軽快退院した. 自然血気胸の治療に関する若干の文献的考察を加え報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.28.1_72_2 |