12.ガイドシース併用気管支内腔超音波断層法(EBUS-GS)を用い,キュレットにて腫瘍内気管支を開大し生検を施行した1例(第114回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
症例は79歳, 女性. 主訴は左側胸部痛. 初診時の胸部レントゲンでは右中肺野に辺縁不整の結節影と両肺野にびまん性に小結節影を多数認めた. 胸部CTでは右S6領域に胸膜陥入を伴う不整形の腫瘤陰影と両肺野にびまん性に多数の小粒状陰影を認めEBUS-GSを施行した. 右B*(subsuperiorsegment)に超音波プローブを挿入し病変入口部をかろうじて確認できた. ガイドシースにキュレットを挿入し腫瘍内へ入る気管支を開大させ, 生検鉗子で検体を採取した. 病理診断は腺癌であり, 肺腺癌肺内転移と診断した. さらに, その組織でEGFR遺伝子変異の検索をしたところexon21にpointmut...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2006/01/25, Vol.28(1), pp.72 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は79歳, 女性. 主訴は左側胸部痛. 初診時の胸部レントゲンでは右中肺野に辺縁不整の結節影と両肺野にびまん性に小結節影を多数認めた. 胸部CTでは右S6領域に胸膜陥入を伴う不整形の腫瘤陰影と両肺野にびまん性に多数の小粒状陰影を認めEBUS-GSを施行した. 右B*(subsuperiorsegment)に超音波プローブを挿入し病変入口部をかろうじて確認できた. ガイドシースにキュレットを挿入し腫瘍内へ入る気管支を開大させ, 生検鉗子で検体を採取した. 病理診断は腺癌であり, 肺腺癌肺内転移と診断した. さらに, その組織でEGFR遺伝子変異の検索をしたところexon21にpointmutation(T858G)があり, ゲフィニチブの投与により原発巣転移巣の縮小を得た. キュレットしか到達できない腫瘍に対しEBUS-GSにて生検可能となり, その組織でEGFRの遺伝子解析を行った症例を経験した. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.28.1_72_1 |