7.気管支鏡下除去不可能な毛ガニの爪誤嚥を硬性鏡下にて除去しえた1例(第114回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

症例は65歳女性, 明らかな基礎疾患なし. 2005年4月, 夜, 毛ガニのみそ汁を食べてむせを感じたあと一瞬呼吸困難を感じたがすぐに軽快. その後より徐々に咳嗽出現し, 翌日当院消化器内科受診. 上部消化管内視鏡を施行したが異常なく, その2日後当科紹介受診となった. そのころには, 咳嗽, 喀痰, 呼気の異臭あり, 同日気管支鏡にて左主気管支に嵌頓する異物を認めた. 鉗子にて除去試みたが, 成功せず, 4日後に硬性鏡にて除去行った. 硬性鏡下にても除去は困難と思われたがなんとか除去に成功し, その後併発していた閉塞性肺炎も改善し, 軽快退院となった. 今回の症例は異物の形状, 性状により除...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:気管支学 2006/01/25, Vol.28(1), pp.71
Hauptverfasser: 秋山, 英一, 檜田, 直也, 猶木, 克彦, 岡本, 浩明, 国兼, 浩嗣, 渡辺, 古志郎, 小形, 章
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は65歳女性, 明らかな基礎疾患なし. 2005年4月, 夜, 毛ガニのみそ汁を食べてむせを感じたあと一瞬呼吸困難を感じたがすぐに軽快. その後より徐々に咳嗽出現し, 翌日当院消化器内科受診. 上部消化管内視鏡を施行したが異常なく, その2日後当科紹介受診となった. そのころには, 咳嗽, 喀痰, 呼気の異臭あり, 同日気管支鏡にて左主気管支に嵌頓する異物を認めた. 鉗子にて除去試みたが, 成功せず, 4日後に硬性鏡にて除去行った. 硬性鏡下にても除去は困難と思われたがなんとか除去に成功し, その後併発していた閉塞性肺炎も改善し, 軽快退院となった. 今回の症例は異物の形状, 性状により除去困難となったと考えられる. もし, 硬性鏡下にても除去しえなかった場合の考え得る更なる処置と今回の反省点を既報告も参考に考察する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.28.1_71_2