1. Covered Ultraflex Stentで閉鎖できたアカラジアに合併した食道がん治療後の食道気管支瘻の1例(第114回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
症例は46歳の男性. 以前からアカラジアにて治療されていたが, 食道がんを合併した. CT等で左主気管支にも浸潤を認めたため手術適応は無いと判断され, 放射線と抗癌剤による治療が行われた. 順調に腫瘍の縮小が見られていたが, 突然発熱と多量の喀疲を訴えるようになり, 胸部X線にて左下葉に広範な浸潤影が出現した. CTにて食道気管支瘻を疑い気管支鏡, 食道鏡にて瘻孔を確認できた. 瘻孔閉鎖の目的で左主気管支にCoveredUltraflexStentを挿入したところ, 食道内にニボーが出現し, 瘻孔の閉鎖が確認された. 食道気管支瘻を閉鎖する場合, 本来は食道側にステントを入れるべきと思われるが...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2006/01/25, Vol.28(1), pp.70 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は46歳の男性. 以前からアカラジアにて治療されていたが, 食道がんを合併した. CT等で左主気管支にも浸潤を認めたため手術適応は無いと判断され, 放射線と抗癌剤による治療が行われた. 順調に腫瘍の縮小が見られていたが, 突然発熱と多量の喀疲を訴えるようになり, 胸部X線にて左下葉に広範な浸潤影が出現した. CTにて食道気管支瘻を疑い気管支鏡, 食道鏡にて瘻孔を確認できた. 瘻孔閉鎖の目的で左主気管支にCoveredUltraflexStentを挿入したところ, 食道内にニボーが出現し, 瘻孔の閉鎖が確認された. 食道気管支瘻を閉鎖する場合, 本来は食道側にステントを入れるべきと思われるが, アカラジアに合併した瘻孔の場合, 食道の内腔は拡張が著しいので食道側にステントを挿入することができず, 気管支側にステントを挿入しなくてはならない. このような場合のステントの選択についても考察し報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.28.1_70_1 |