症例3. 気管支内腔にポリープ状に進展した肺多形癌の1例(第29回 日本呼吸器内視鏡学会中部支部会)

症例は58歳男性. 主訴は血痰, 発熱, 右胸痛. 近医受診し, 右上肺野の肺炎像を指摘され, 当科紹介受診した. 気管支鏡検査を施行したところ, 右上葉入口部から進展した非常に軟らかいポリープ状の隆起性病変が存在しており, 右上葉は閉塞していた. 出血が少なく生検鉗子により腫瘤が切除でき, また, スネアにより通電しなくても力学的に切除できた. 切除標本の病理学的検索により, 巨細胞の混在する多形癌と診断した. 腹部CTおよびPET検査により, 左副腎転移を認め, StageIVと診断した. 多形癌による特異な気管支鏡所見をみとめ, 文献的にも考察し, 報告する....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:気管支学 2005/09/25, Vol.27(6), pp.489
Hauptverfasser: 伸, 健浩, 長谷, 哲成, 中島, 治典, 安部, 崇, 安藤, 守秀, 進藤, 丈, 堀場, 通明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は58歳男性. 主訴は血痰, 発熱, 右胸痛. 近医受診し, 右上肺野の肺炎像を指摘され, 当科紹介受診した. 気管支鏡検査を施行したところ, 右上葉入口部から進展した非常に軟らかいポリープ状の隆起性病変が存在しており, 右上葉は閉塞していた. 出血が少なく生検鉗子により腫瘤が切除でき, また, スネアにより通電しなくても力学的に切除できた. 切除標本の病理学的検索により, 巨細胞の混在する多形癌と診断した. 腹部CTおよびPET検査により, 左副腎転移を認め, StageIVと診断した. 多形癌による特異な気管支鏡所見をみとめ, 文献的にも考察し, 報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.27.6_489_3