10.気道挿管チューブ留置に起因する気管狭窄に対して, 一時的Tチューブ挿入により改善したCOPDの1例(第112回日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

症例は57際, 男性. 平成10年より気管支喘息で他院通院中. 平成15年4月喘息発作で緊急入院し気道挿管, 人工呼吸を受け改善した. 気管チューブ抜去後に気管狭窄による呼吸困難症状出現したため某大学病院においてPCPS下にデュモンステントを挿入されて一時改善した. しかしその後しばらくして喀痰喀出困難が出現し, 歩行も困難になっていた. 平成16年6月当科紹介されて緊急入院し, 気管支鏡検査を行った. 中部気管は強度狭窄し, 狭窄部の末梢から気管分岐部にステントが存在した. 瘢痕狭窄部の一部分を焼灼して気道を拡げて呼吸困難を改善した後, 気管切開を行い狭窄部を拡げるとともにデュモンステントを...

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Veröffentlicht in:気管支学 2005/05/25, Vol.27(4), pp.344-345
Hauptverfasser: 水渡, 哲史, 吉津, 晃, 小山, 孝彦, 谷, 源一, 天川, 和久, 工藤, 裕康, 布施, 幸彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は57際, 男性. 平成10年より気管支喘息で他院通院中. 平成15年4月喘息発作で緊急入院し気道挿管, 人工呼吸を受け改善した. 気管チューブ抜去後に気管狭窄による呼吸困難症状出現したため某大学病院においてPCPS下にデュモンステントを挿入されて一時改善した. しかしその後しばらくして喀痰喀出困難が出現し, 歩行も困難になっていた. 平成16年6月当科紹介されて緊急入院し, 気管支鏡検査を行った. 中部気管は強度狭窄し, 狭窄部の末梢から気管分岐部にステントが存在した. 瘢痕狭窄部の一部分を焼灼して気道を拡げて呼吸困難を改善した後, 気管切開を行い狭窄部を拡げるとともにデュモンステントを抜去した. 2W後気管Tチューブを挿入して退院した. 平成17年1月再入院してTチューブを抜去した. 呼吸困難が出現しないことを確認後退院, 現在独歩にて通院中. 気管の上, 中部狭窄に対するステントとしては, Tチューブを第1選択とするのが望ましいと考える.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.27.4_344_5