18.器質化肺炎を合併したベーチェット病の1例(第111回日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
症例は27歳女性. 当科初診1年前よりベーチェット病で他院に通院中. 右胸痛, 乾性咳嗽が出現するため, 近医を受診して胸部単純X線で浸潤影を指摘され当院を紹介された. 発熱なし. 胸部画像上, 両肺に結節, 斑状影を認めた. 画像より肺炎, 肺梗塞, 肺真菌症を疑うが, 喀痰で有意な菌は認めず, 各種抗菌剤は無効. 気管支鏡を施行し, 右肺結節影からTBLBを行い, 器質化肺炎の組織像を得る. BALでは細胞分画でリンパ球比率は33%と増加しており, ベーチェット病による肺合併症が疑われた. 陰影は無治療で改善傾向. ベーチェット病に合併する肺病変は, 比較的稀であると考えられたので文献的考...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2005/01/25, Vol.27(1), pp.90 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は27歳女性. 当科初診1年前よりベーチェット病で他院に通院中. 右胸痛, 乾性咳嗽が出現するため, 近医を受診して胸部単純X線で浸潤影を指摘され当院を紹介された. 発熱なし. 胸部画像上, 両肺に結節, 斑状影を認めた. 画像より肺炎, 肺梗塞, 肺真菌症を疑うが, 喀痰で有意な菌は認めず, 各種抗菌剤は無効. 気管支鏡を施行し, 右肺結節影からTBLBを行い, 器質化肺炎の組織像を得る. BALでは細胞分画でリンパ球比率は33%と増加しており, ベーチェット病による肺合併症が疑われた. 陰影は無治療で改善傾向. ベーチェット病に合併する肺病変は, 比較的稀であると考えられたので文献的考察を加え, これを報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.27.1_90_2 |