8.肺癌術後左主気管支内転移に対し腔内,外照射および気管支鏡下高周波スネア,ステント留置を施行した1例(第76回日本呼吸器内視鏡学会近畿支部会)

【症例】67歳男性. 64歳時, 非小細胞性癌(扁平上皮癌, cT2N1M0, stage IIb)に対して右中下葉切除施行. 2年後血痰を主訴に気管支鏡検査を施行したところ左主気管支内に腫瘤を認め, 生検の結果気管支内転移と診断した. 放射線療法として外照射を40Gy, 腔内照射を18Gy施行し改善を認めた. しかし1年後同部位の再増悪を認め左主気管支内が狭窄し喘鳴, 呼吸苦出現したため気管支鏡下高周波スネアを施行し症状の改善を得た. 少量の出血以外に重篤な合併症を認めず安全に施行することができた. 処置に要した時間は30分程度であった. またカルボプラチン+パクリタキセルの化学療法を開始し...

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Veröffentlicht in:気管支学 2005/01/25, Vol.27(1), pp.84
Hauptverfasser: 児玉, 豊城, 野村, 奈穂, 江口, 陽介, 遠山, 佳樹, 松浦, 邦臣, 野村, 佐恵子, 一丸, 之寿, 浅井, 一久, 栩野, 吉弘, 光岡, 茂樹, 姜, 成勳, 木村, 達郎, 吉村, 成央, 金澤, 博, 工藤, 新三, 平田, 一人
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【症例】67歳男性. 64歳時, 非小細胞性癌(扁平上皮癌, cT2N1M0, stage IIb)に対して右中下葉切除施行. 2年後血痰を主訴に気管支鏡検査を施行したところ左主気管支内に腫瘤を認め, 生検の結果気管支内転移と診断した. 放射線療法として外照射を40Gy, 腔内照射を18Gy施行し改善を認めた. しかし1年後同部位の再増悪を認め左主気管支内が狭窄し喘鳴, 呼吸苦出現したため気管支鏡下高周波スネアを施行し症状の改善を得た. 少量の出血以外に重篤な合併症を認めず安全に施行することができた. 処置に要した時間は30分程度であった. またカルボプラチン+パクリタキセルの化学療法を開始した. さらに左主気管支にステントを留置した. 以降当科外来通院中である. 【結論】肺癌気管支内病変に対し腔内, 外照射, 気管支鏡下高周波スネア, ステントは治療, 症状緩和療法として有用であると考えられた.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.27.1_84_3