16. 当科における気管支鏡下レーザー焼灼術症例の検討(第27回 日本呼吸器内視鏡学会九州支部総会)
対象は当科において1994年~2003年に気管, 気管支における狭窄性, 閉塞性, 隆起性病変に対して, 気管支鏡下レーザー焼灼術を施行した20症例. 平均年齢59.5歳(9~87歳), 男性16例, 女性4例. 良性病変は, 気管内不良肉芽3例, 線維性ポリープ1例, 悪性腫瘍は, 肺癌の縦隔リンパ節転移7例, 気管気管支原発癌4例(扁平上皮癌2例, 腺様嚢胞癌1例, 未分化癌1例), 食道癌2例, 転移性腫瘍2例, 甲状腺癌1例であった. 治療1回あたりの総照射熱量は平均5074J(271~20000J)であった. 10例に複数回施行したが, その理由は, 分割焼灼が7例, 再狭窄, 再発...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2004/11/25, Vol.26(7), pp.677 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 対象は当科において1994年~2003年に気管, 気管支における狭窄性, 閉塞性, 隆起性病変に対して, 気管支鏡下レーザー焼灼術を施行した20症例. 平均年齢59.5歳(9~87歳), 男性16例, 女性4例. 良性病変は, 気管内不良肉芽3例, 線維性ポリープ1例, 悪性腫瘍は, 肺癌の縦隔リンパ節転移7例, 気管気管支原発癌4例(扁平上皮癌2例, 腺様嚢胞癌1例, 未分化癌1例), 食道癌2例, 転移性腫瘍2例, 甲状腺癌1例であった. 治療1回あたりの総照射熱量は平均5074J(271~20000J)であった. 10例に複数回施行したが, その理由は, 分割焼灼が7例, 再狭窄, 再発が3例であった. レーザー焼灼術後の治療は, 切除術が3例, ステント留置が3例, 気管切開チューブ, 気管内チューブ留置が3例, 放射線+選択的抗癌剤動注療法併用が3例, 放射線療法が2例, 全身化学療法が1例であった. 内腔開存効果(治療後開存率-治療前開存率)は平均56%(5~100%)で, 呼吸状態改善度(治療前HJスコアー治療後HJスコア)は平均1.3(0~3)であった. レーザー焼灼術直後の凝血塊による気道閉塞が1例であった. 気道が閉塞, 狭窄した症例において, レーザー焼灼術は気道の開存を可能にし呼吸状態の改善が得られ, 患者の苦痛やQOLの改善につながる. また狭窄部の末梢側が観察できるようになる事で, その後の治療方針の決定にも有用な治療法である. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.26.7_677_2 |