7. 特異な気管支鏡所見を呈した気管支原発ホジキン病の1例(第27回 日本呼吸器内視鏡学会九州支部総会)

症例は65歳女性, 主訴は咳嗽, 呼吸困難. 平成16年1月中旬より咳嗽が出現し, 2月になり, 37度台の微熱も認めるようになったため近医を受診. 胸部レントゲンにて異常陰影を認めたため, 2月28日当院入院となった. 胸部CTでは右中間気管支幹が閉塞しており, 右下葉は無気肺を呈していた. 気管支鏡では右中間気管支幹を閉塞する白色の表面不整な腫瘤を認めた. 同部位より生検を行なった結果, CD30陽性であり, ホジキン病と診断した. 当院血液内科にてドキソルビシン, ブレオマイシン, ビンクリスチン, ダカルバジンによる化学療法(ABVd療法)を行ない, 画像上, 無気肺の改善を認め, 気...

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Veröffentlicht in:気管支学 2004/11/25, Vol.26(7), pp.675
Hauptverfasser: 安藤, 俊二, 木野内, 林太郎, 黒田, 芳信, 門田, 淳一, 那須, 勝, 加島, 健司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は65歳女性, 主訴は咳嗽, 呼吸困難. 平成16年1月中旬より咳嗽が出現し, 2月になり, 37度台の微熱も認めるようになったため近医を受診. 胸部レントゲンにて異常陰影を認めたため, 2月28日当院入院となった. 胸部CTでは右中間気管支幹が閉塞しており, 右下葉は無気肺を呈していた. 気管支鏡では右中間気管支幹を閉塞する白色の表面不整な腫瘤を認めた. 同部位より生検を行なった結果, CD30陽性であり, ホジキン病と診断した. 当院血液内科にてドキソルビシン, ブレオマイシン, ビンクリスチン, ダカルバジンによる化学療法(ABVd療法)を行ない, 画像上, 無気肺の改善を認め, 気管支鏡所見も改善した. 気管支原発のホジキン病は非常に稀であり, また特異な気管支鏡所見を呈したので, 若干の文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.26.7_675_2