9.気管支線維上皮腫の1例(第108回日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

症例:37歳の女性. 1994年から肺炎により入院を4回繰り返している. 2003年5月, 6月と続けて右S6の肺炎で入院. いずれも抗菌薬投与にて改善を認めた. 繰り返す肺炎の原因精査のため7月気管支内視鏡検査を施行したところ右B6入口部をほぼ閉塞する約1cm大の白色で表面平滑なポリープを認めた. 細胞診はclass IIであった. 8月14日, 気管支内視鏡下にて腫瘍を高周波スネアで切除した. 組織標本から線維上皮腫と診断された. 9月8日残存した病変に対して全身麻酔下にてポリペクトミーを施行, 高周波スネアで病変を一部切除した後, 残存部分をアルゴンプラズマ凝固法(APC)にて焼灼した....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:気管支学 2004/05/25, Vol.26(4), pp.392
Hauptverfasser: 小松, 佳道, 出浦, 弦, 伊藤, 哲也, 田名部, 毅, 八重樫, 弘信, 中村, 勝, 安尾, 将法, 吉池, 文明, 若松, 俊秀, 岡田, 光代, 漆畑, 一寿, 津島, 健司, 花岡, 正幸, 小泉, 知展, 藤本, 圭作, 久保, 惠嗣
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例:37歳の女性. 1994年から肺炎により入院を4回繰り返している. 2003年5月, 6月と続けて右S6の肺炎で入院. いずれも抗菌薬投与にて改善を認めた. 繰り返す肺炎の原因精査のため7月気管支内視鏡検査を施行したところ右B6入口部をほぼ閉塞する約1cm大の白色で表面平滑なポリープを認めた. 細胞診はclass IIであった. 8月14日, 気管支内視鏡下にて腫瘍を高周波スネアで切除した. 組織標本から線維上皮腫と診断された. 9月8日残存した病変に対して全身麻酔下にてポリペクトミーを施行, 高周波スネアで病変を一部切除した後, 残存部分をアルゴンプラズマ凝固法(APC)にて焼灼した. 2ヵ月後の気管支内視鏡所見ではポリープの再発は認めていない. 気管支原発の線維上皮腫は極めて稀な腫瘍でほとんど報告がない.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.26.4_392_4