low dose weekly Paclitaxelは抗血管新生作用を示す―経気管超音波内視鏡XBF-UC40Pを用いた腫瘍血流の観察
近年経口5-FU剤やCDDP, 5-FU等の少量連日長期投与, Weely TXL, CPT-11等の分割投与や, 濃度依存性で時間依存性のないCPAの乳癌に対する少量連日投与の有効性が報告されている. 抗癌剤の有効血中濃度, 耐性の観点より, これらは癌に直接効くよりは, 盛んに増殖する腫瘍血管内皮に低濃度で障害を与えていると考え, 抗癌剤の抗血管新生作用を検討した. 【方法】1. EC増殖試験2. 遊走試験3. 管腔形成能試験【結果】TXLは1nMで内皮の増殖及び管腔形成を抑制し, 10nMで内皮の遊走を抑制した. TXLは低濃度で抗血管新生作用を示した. 【症例】以上の結果を元にlow...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2004, Vol.26 (3), p.229-229 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 近年経口5-FU剤やCDDP, 5-FU等の少量連日長期投与, Weely TXL, CPT-11等の分割投与や, 濃度依存性で時間依存性のないCPAの乳癌に対する少量連日投与の有効性が報告されている. 抗癌剤の有効血中濃度, 耐性の観点より, これらは癌に直接効くよりは, 盛んに増殖する腫瘍血管内皮に低濃度で障害を与えていると考え, 抗癌剤の抗血管新生作用を検討した. 【方法】1. EC増殖試験2. 遊走試験3. 管腔形成能試験【結果】TXLは1nMで内皮の増殖及び管腔形成を抑制し, 10nMで内皮の遊走を抑制した. TXLは低濃度で抗血管新生作用を示した. 【症例】以上の結果を元にlow dose weekly Paclitaxel療法を開発し, 60mg/body/week:3週投与2週休薬与を1クールとして繰り返し投与を再発肺癌患者に試み, disease control75%を得, 副作用も軽度であった. また, Paclitaxelが抗血管新生作用を持つならば超音波のカラードプラで腫瘍血流の減少を観察可能であると考え, 電子スキャン内臓一体型経気管超音波内視鏡XBF-UC40Pで縦隔リンパ節転移巣の腫瘍血流減少を観察し, 証明し得た. 【結語】抗癌剤の少量長期投与を実施することにより, 腫瘍血管内皮を障害し癌を兵糧攻めにするAnti-Angiogenic Chemotheapyの臨床試験を進めている. |
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ISSN: | 0287-2137 |