19.特発性慢性好酸球性肺炎患者BAL液中好酸球を用いた網羅的遺伝子発現解析の試み(第107回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

肺の炎症局所に動員された好酸球の役割を調べるため, 特発性慢性好酸球性肺炎症例よりBALを行いBAL液中好酸球を用いた網羅的遺伝子発現解析の可能性につき検討した. BAL施行後比重1.085のpercollを用いたところ1症例より99%の純度で107個の好酸球を分離できたが, ジーンチップ解析後Bリンパ球混入を示唆する所見が得られた. 1.090のpercollを用いると十分な好酸球数を得られなかった. Bリンパ球はたとえわずかな混入でも実験結果に大きな影響を及ぼす可能性がある. 低比重のBAL液中好酸球を分離するため抗CD19抗体ビーズの併用などを考慮する必要があると考えられた....

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Veröffentlicht in:気管支学 2004/03/25, Vol.26(2), pp.187
Hauptverfasser: 梅田, 啓, 福田, 修平, 松本, 健治, 斎藤, 博久, 今崎, 貴生, 小林, 弘祐
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:肺の炎症局所に動員された好酸球の役割を調べるため, 特発性慢性好酸球性肺炎症例よりBALを行いBAL液中好酸球を用いた網羅的遺伝子発現解析の可能性につき検討した. BAL施行後比重1.085のpercollを用いたところ1症例より99%の純度で107個の好酸球を分離できたが, ジーンチップ解析後Bリンパ球混入を示唆する所見が得られた. 1.090のpercollを用いると十分な好酸球数を得られなかった. Bリンパ球はたとえわずかな混入でも実験結果に大きな影響を及ぼす可能性がある. 低比重のBAL液中好酸球を分離するため抗CD19抗体ビーズの併用などを考慮する必要があると考えられた.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.26.2_187_1