11.肺癌の食道浸潤に対する食道ステント挿入により呼吸不全を誘発し,気管気管支ステントを挿入した1例(第26回 日本呼吸器内視鏡学会中部支部会)

症例は70歳, 女性, 主婦. 平成9年に右原発性肺癌で右中下葉切除術を施行. 平成13年4月に多発肺転移を来し, 増悪傾向であったが, 平成14年12月に嚥下困難が出現し, 平成15年1月に当院を紹介され入院した. 肺癌の縦隔食道浸潤と診断し, 縦隔に46Gyの放射線照射を行った. しかし, 嚥下困難が続くため, 3月12日に食道中部にステントを挿入したところ, 翌日から呼吸困難が出現した. 画像診断より食道ステントによる気管気管支の圧排狭窄のための呼吸困難と診断し食道ステントを抜去し, 気管気管支にステント(EMS)を挿入し, 呼吸不全は改善した....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:気管支学 2004/01/25, Vol.26(1), pp.101
Hauptverfasser: 長嶋, 正仁, 森下, 宗彦, 加藤, 晴通, 沖, 良生, 鎌沢, 隆, 鉄, 香織, 山口, 悦郎, 早川, 俊彦, 原, 一夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は70歳, 女性, 主婦. 平成9年に右原発性肺癌で右中下葉切除術を施行. 平成13年4月に多発肺転移を来し, 増悪傾向であったが, 平成14年12月に嚥下困難が出現し, 平成15年1月に当院を紹介され入院した. 肺癌の縦隔食道浸潤と診断し, 縦隔に46Gyの放射線照射を行った. しかし, 嚥下困難が続くため, 3月12日に食道中部にステントを挿入したところ, 翌日から呼吸困難が出現した. 画像診断より食道ステントによる気管気管支の圧排狭窄のための呼吸困難と診断し食道ステントを抜去し, 気管気管支にステント(EMS)を挿入し, 呼吸不全は改善した.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.26.1_101_5