4.空洞内を観察した扁平上皮癌の1例 : XP260Fの使用経験(第29回 日本呼吸器内視鏡学会東北支部会)
症例は68歳男性. 近医で胸部異常陰影と喀痰細胞診でのD判定を指摘され, 当科紹介. 腫瘍マーカー(SCCCYFRA)が上昇しており, 胸部CT上では左S1+2に空洞とspiculationを伴った径40mmの陰影が確認された. 気管支鏡検査(P240を使用)では, 左上舌区はそれぞれ腫瘍の浸潤のために入口部で狭窄しており, P240では左上区内の観察が困難であった. 同部位の観察のために細径気管支鏡XP260Fを用いた. 上区内は本来の構造が消失しており, 残存した軟骨様の組織と腫瘍の壊死組織に置き換わっていた. 空洞内の洗浄細胞診では, 多数の壊死細胞を背景に異型の強い扁平上皮細胞が見られ...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2004/01/25, Vol.26(1), pp.93 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は68歳男性. 近医で胸部異常陰影と喀痰細胞診でのD判定を指摘され, 当科紹介. 腫瘍マーカー(SCCCYFRA)が上昇しており, 胸部CT上では左S1+2に空洞とspiculationを伴った径40mmの陰影が確認された. 気管支鏡検査(P240を使用)では, 左上舌区はそれぞれ腫瘍の浸潤のために入口部で狭窄しており, P240では左上区内の観察が困難であった. 同部位の観察のために細径気管支鏡XP260Fを用いた. 上区内は本来の構造が消失しており, 残存した軟骨様の組織と腫瘍の壊死組織に置き換わっていた. 空洞内の洗浄細胞診では, 多数の壊死細胞を背景に異型の強い扁平上皮細胞が見られた. このことから, 空洞は左上区に腫瘤を形成した扁平上皮癌の中心壊死によって形成されたものと推定された. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.26.1_93_4 |