12.気管支肺胞洗浄液中のTh1およびTh2サイトカインが高値を示した薬剤性肺炎の1例(第26回日本呼吸器内視鏡学会九州支部総会)

症例は30歳女性. 高熱を主訴に来院し, 両背部のcrackles, 末梢血好中球増多, CRP上昇, 低酸素血症, 両下肺野優位の広範な浸潤影と間質影を認めた. 気管支肺胞洗浄では総細胞数リンパ球好中球好酸球の増多, 経気管支的肺生検では肺胞内にリンパ球好中球好酸球泡沫細胞の集籏と肺胞上皮細胞の脱落, 胞隔にリンパ球浸潤を認めた. 常用していたdiclofenac sodiumによるリンパ球刺激試験が陽性であったため同剤による薬剤性肺炎と診断し, ステロイド療法によって治癒した. 本症例の気管支肺胞洗浄液においてIFN-γとIL-5が著明に高値であったことから, Th1およびTh2リンパ球双...

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Veröffentlicht in:気管支学 2003/11/25, Vol.25(7), pp.578-579
Hauptverfasser: 松本, 亮, 野村, かおり, 加藤, 茂樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は30歳女性. 高熱を主訴に来院し, 両背部のcrackles, 末梢血好中球増多, CRP上昇, 低酸素血症, 両下肺野優位の広範な浸潤影と間質影を認めた. 気管支肺胞洗浄では総細胞数リンパ球好中球好酸球の増多, 経気管支的肺生検では肺胞内にリンパ球好中球好酸球泡沫細胞の集籏と肺胞上皮細胞の脱落, 胞隔にリンパ球浸潤を認めた. 常用していたdiclofenac sodiumによるリンパ球刺激試験が陽性であったため同剤による薬剤性肺炎と診断し, ステロイド療法によって治癒した. 本症例の気管支肺胞洗浄液においてIFN-γとIL-5が著明に高値であったことから, Th1およびTh2リンパ球双方の関与が示唆された.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.25.7_578_4