3.左主気管支拡張術後再狭窄に対するステント治療の経験

良性肉芽性左主気管支狭窄による閉塞性肺炎で, 呼吸管理に難渋し, ステント留置によって改善を得た1例を報告した. 症例:68歳, 女性. 主訴:胸部異常陰影. 肺結核, 慢性関節リウマチの既往. 1997年, 閉塞性肺炎を起こす. 左主気管支狭窄が進行しバルーン拡張術を施行したが以後放置. 2002年10月, 他医で左肺浸潤影を指摘され当院初診. CTでは左主気管支は内腔確認が困難で, 左肺上葉はほぼ完全無気肺. BFでは左主気管支は入口部でほぼ完全閉塞. バルーン拡張術施行するも瘢痕がきわめて硬く, 膜様部に裂創を生じた. 人工呼吸管理にて左肺炎の改善を図ったが脆弱化した左主気管支のまま自発...

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Veröffentlicht in:気管支学 2003, Vol.25 (6), p.480-480
Hauptverfasser: 林義信, 川尻文雄, 綱村幸夫, 森明弘, 宮崎誠示, 小田誠, 呉哲彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:良性肉芽性左主気管支狭窄による閉塞性肺炎で, 呼吸管理に難渋し, ステント留置によって改善を得た1例を報告した. 症例:68歳, 女性. 主訴:胸部異常陰影. 肺結核, 慢性関節リウマチの既往. 1997年, 閉塞性肺炎を起こす. 左主気管支狭窄が進行しバルーン拡張術を施行したが以後放置. 2002年10月, 他医で左肺浸潤影を指摘され当院初診. CTでは左主気管支は内腔確認が困難で, 左肺上葉はほぼ完全無気肺. BFでは左主気管支は入口部でほぼ完全閉塞. バルーン拡張術施行するも瘢痕がきわめて硬く, 膜様部に裂創を生じた. 人工呼吸管理にて左肺炎の改善を図ったが脆弱化した左主気管支のまま自発呼吸への移行は困難でステント留置の適応と判断. 拡張術後6日目にUltraflex(カバー付き, 40mm長, 12mm径)を留置した. 5日間で人工呼吸器離脱可能であった. 6ヵ月後の現在, 膜様部側から肉芽の増生を認める他, 異常なく, 良好な換気状態を示し, CRPも陰性化.
ISSN:0287-2137