2.肺癌の気管直接浸潤に対して緊急に気管ステント挿入及び放射線照射を施行した1例

症例は69歳男性. 2002年12月頃より食欲不振が出現したため近医受診, 右胸水を指摘され当院紹介受診した. 小細胞肺癌(T4N3MO, stageIIIB)の診断にて12月19日より4コースの化学療法(CBDCA+VPl6)が施行された. 2003年3月12日より喀血, 気管狭窄音が聴取されたため胸部CT及び気管支内視鏡にて両側反回神経麻痺, 気管分岐部直上に腫瘍直接浸潤による90%狭窄, 右主気管支の完全閉塞が認められた. 両側反回神経麻癖に対し緊急気管切開術施行したが, 術直後より気道狭窄による窒息状態となり緊急に気管から左主気管支にかけて18×60mm spiral Z stent及...

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Veröffentlicht in:気管支学 2003, Vol.25 (6), p.476-476
Hauptverfasser: 明神和紀, 小林利毅, 斎藤拓郎, 小泉淳, 今井裕, 瀬戸貴司, 関順彦, 端山直樹, 石井信, 田尻さくら子, 石井博司, 西海麻衣, 江口研二, 井野元智恵, 神尾和孝
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は69歳男性. 2002年12月頃より食欲不振が出現したため近医受診, 右胸水を指摘され当院紹介受診した. 小細胞肺癌(T4N3MO, stageIIIB)の診断にて12月19日より4コースの化学療法(CBDCA+VPl6)が施行された. 2003年3月12日より喀血, 気管狭窄音が聴取されたため胸部CT及び気管支内視鏡にて両側反回神経麻痺, 気管分岐部直上に腫瘍直接浸潤による90%狭窄, 右主気管支の完全閉塞が認められた. 両側反回神経麻癖に対し緊急気管切開術施行したが, 術直後より気道狭窄による窒息状態となり緊急に気管から左主気管支にかけて18×60mm spiral Z stent及び右主気管支に14-12×50mm spiral Zstentを挿入した. 右主気管支に挿入したstentの中枢側断端が気管内のstent側面より内腔へ突出したλ型の形態となり右主気管支にはBFが挿入できなかった. 緊急で気管支stentを挿入し救命しえたが術後管理上問題が残るstent留置であった.
ISSN:0287-2137