気管支鏡検査における患者同意書についての検討

【目的】気管支鏡検査は合併症を伴う可能性のある検査である. また対象には高齢者が多く含まれ, 今後新卒後研修制度が導入されると, 検査に習熟していない医師が検査の説明をしなくてはならない状況が考えられる. それらのことを考慮し, 気管支鏡検査における最低限度の説明と妥当性のある患者の承諾を得ることを目的として, 検査の説明と同意を得る書面を作成し, その評価を患者方から行った. 【対象】平成15年1月22日よりprospectiveに, 福岡大学病院, 呼吸器科及び第二外科にて気管支鏡検査を施行する患者について以下の調査を行った. 【方法】患者説明同意書は福岡大学規定の手術, 検査, 治療法等...

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Veröffentlicht in:気管支学 2003/04/30, Vol.25(3), pp.230
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Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【目的】気管支鏡検査は合併症を伴う可能性のある検査である. また対象には高齢者が多く含まれ, 今後新卒後研修制度が導入されると, 検査に習熟していない医師が検査の説明をしなくてはならない状況が考えられる. それらのことを考慮し, 気管支鏡検査における最低限度の説明と妥当性のある患者の承諾を得ることを目的として, 検査の説明と同意を得る書面を作成し, その評価を患者方から行った. 【対象】平成15年1月22日よりprospectiveに, 福岡大学病院, 呼吸器科及び第二外科にて気管支鏡検査を施行する患者について以下の調査を行った. 【方法】患者説明同意書は福岡大学規定の手術, 検査, 治療法等診療行為同意書に準じて作成した. 検査前に主治医から患者に, 口述の説明なしに同意書を渡し, 同時にアンケート用紙で患者に同意書の評価を依頼した. その後, 担当医により, 患者の理解度を評価した. 【考察及びまとめ】同意文書の説明は充分であるのか, 過剰であるのか. 年令, 性により理解度に差はあるのか. 最大多数の患者の理解を得るにはどのような同意書であるのがよいか. その最大多数から漏れる対象に共通性はあるのか. 以上の課題について考察し, 今後の問題点について検討する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.25.3_230_4